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茨城で働く希望の星

江口 哲史さん

お客様の人生の一ページに

僕の働いているお店ではシェリーというお酒を主に扱っています。シェリーというお酒は、スペインのワインなんですが、すごく味わいに幅がありまして、このお店には常時50~70種のシェリー酒を用意しています。ただ、それほど有名なお酒ではないため、お客様が銘柄を指定して注文することもあまりありません。代わりに僕らがお客様の気分や要望を聞きながらお作りさせていただくということがよくありますね。そのため僕らバーテンは、店に置いてあるお酒のタイプや味の特徴をすべて把握しています。お客様が過ごす時間をプロデュースするといいますか、来店された時よりお帰りになられる時に、気分よく帰っていただくというのを目標にして日々働いています。

やっぱり料理がしたかった

高校時代から料理が好きで、時間が空くたびによくやっていました。ただ、高卒での就職や専門学校への進学は考えなかったんですよね。大学に行って広い世界を見たいというのがありましたし、なにより18歳という歳で将来の職業を決めることが僕にはできませんでした。

そんなときに今のお店でアルバイトをすることになったんです。実際働いてみて、やはり料理ができる喜びも感じられましたし、カウンター越しでのお客様との触れ合いもとても魅力的でした。今は、お酒の世界の広さにも気づいたので、このシェリーというお酒について、どこに行っても恥ずかしくないぐらいのものを身につけたい、そう考えているんです。やりたいことができる喜びは何事にも勝りますからね。

帰り際の笑顔を

お店では料理のメニューを考えさせてもらったり、接客に関しても任せてくれたりと、いろんなことを自由にやらせてもらっています。

時々こう思うことがあるんです。お客様がシェリー酒を頼んでも頼まなくても、食事をしてもしなくても、言ってしまえばさほど問題ではない、と。ただ、その来店してくれたお客様が、「来た時よりも帰る時に幸せになってくれている」これが僕にとっても一番の幸せなんです。お客さまの人生の中に、自分が何らかの形で関われたと実感できたとき、喜びとやりがいを感じるんです。その笑顔があるから働き続けられるんです。

いろんな世界を見てほしい

将来は地元に戻って自分のお店を開こうと思ってるんです。若い男女が気軽に飲みに来れたり、上司が部下を連れてきて語らう、そんなお店を出せたらなと思ってます。また、大学を途中で辞めて、バーテンの道に進んだ僕ですから、なにより親が心配してたんですよね。家族のためにも将来は地元で働きたいんです。ただ、若いうちは違う。

親のために大学卒業して、就職したらそれで良いのかというとそうじゃない。例えば30歳、40歳になって、「あの時俺は、親のために我慢して仕事を選んだんだよ、やりたいことが他にあったんだけどさ」なんていう大人になりたくなかったんです。だから今の自分がいる。

進路に悩んでいる高校生や大学生がいたらこう言ってあげたいですね、「選択肢を持っているか?いろんな世界を見ているか?」と。目標って簡単に持てるものではないから。だから学生は動いて、見て、知らなくてはいけない。今は海外にも安く行けるし、国内にも見るべきものはたくさんある。暇して終わっちゃうのはもったいないと思いますね。